■ ユーザーインサイトを起点とする
■ 新規/既存ユーザーの双方に受け入れられるブランドインサイトを探る
■ ロングセラーブランドにおけるリブランディング・エクステンションの具体的事例
■ ブランド低迷期に立ち返るべきポイントと、ブランド活性化施策の具体的事例
■ ブランド鮮度を保つための、ブランドマネジメント施策
■ SNSや消費者コミュニティなど、コミュニケーションの新しい試み
■ 企画開発から宣伝、販促までトータルなマーケティング施策や組織の在り方
少子高齢化や人口減などを背景に、多くのブランドが、売り上げの減少や、市場の縮小などの危機に面している。また、世帯構成やライフスタイルの変化、既存ユーザーの年齢シフトなど、ブランドを取り巻く、市場環境は大きく変化している。商品ブランドはその維持・拡大の為に、変化に対応していく必要があると言える。
そのような中、ブランドポジションやコミュニケーション施策の見直し、エクステンション等によってブランドの活性化など、新規ユーザー獲得を図る取り組みが行われている。しかしながら、既存ユーザーを離反させることなく、新規ユーザーを取り込むことは、容易ではない。「ユーザーの心を掴むにはどうすればよいか?」ブランドの企画・開発から、プロモーション、販売まで、その問いに真摯に向き合う必要があるだろう。
本フォーラムでは、該当テーマに従って、マーケットリーダーから具体的事例をご講演頂く。特にその背景となる意思決定や考え方、そしてプロジェクトを支えてきた社内組織運営の在り方も含めて議論を行う。参加企業のブランドマネジメント体制を強化し、シェア拡大へに向けた確かな機会を提供することを本フォーラムの目的とする。
1904年に誕生した炭酸水ブランド『ウイルキンソン』は今年で113歳となります。長きにわたり、主にアルコール飲料の割り材として愛されてきましたが、一方で知る人ぞ知るブランドに留まっていました。しかし、近年におけるお客様の嗜好の変化・多様化に伴い、「炭酸水をそのまま飲む」というトレンドが起こり、100歳を超えてブランドの成長期を迎えるという奇跡が起こりました。この特異なブランドの歩みを解析することにより「ブランド育成とは」を考えたいと思います。
ムンディファーマ(株)は、世界中の医療機関、一般消費者にポビドンヨード製剤の消毒剤(世界ではベタダインブランドを使用)を製造販売している会社です。日本では、半世紀にわたり、イソジンとその技術をライセンス供与しておりましたが、昨年、医療用薬、動物薬、OTC薬すべてのイソジン商品を承継しました。今年、OTCうがい薬で、No.1ブランドを獲得しました。そのブランド復活の取り組みをご紹介します。
1990年に誕生したヘアスタイリングブランド「プロスタイル」は、その時代、その流行に合わせたスタイリングアイテムを発売し、「ムース・フォーム剤」カテゴリーでは長きに渡りNO.1ブランドとして多くの方にご愛用いただいています。しかしながら、近年はナチュラルスタイルへとトレンドが変化し、スタイリング剤を使う人が年々減少。これにより市場もプロスタイルの売上もダウントレンドになっています。そんな中、26年目を迎えた「プロスタイル」が新たな取組みを展開し、課題であったF1層の獲得に成功。実例を交えて、その取組みをご紹介いたします。
未曾有の人口オーナスを迎える日本市場と向き合う企業経営の課題は、新規顧客の獲得から既存顧客のLTV向上へとシフトしています。今、顧客とのエンゲージメントを育て、それを再現・拡張可能にするマーケティング・テクノロジーが求められています。このセッションでご紹介するソーシャルメディアの新領域「消費者コミュニティ」は、複数の特許技術を組み合わせたデータサイエンスを用いて、顧客のファン化を促進し、そのメカニズムを解明するソリューションです。その先駆的な試みの実例を公開します。
株式会社湖池屋は1958年創業、1962年に湖池屋ポテトチップスを発売。日本で初めてポテトチップスの量産化を行い、ポテトチップスの大衆化に寄与しました。また、カラムーチョ、スコーン、ポリンキー、ドンタコスなどのロングセラーブランドをスナック市場に送り出してきました。今回は、55年目を迎えた湖池屋ポテトチップスとカラムーチョブランドの価値向上及び拡大に向けた取組みについてご紹介します。