少子高齢化をはじめ、生活様式の変化、コミュニケーション媒体の進化など、商品ブランドを取り巻く、市場環境・競争環境は変化し続けている。消費者心理が変化する中、既存ブランドはポジショニングやコミュニケーション戦略の変化を求められ、ブランドの確立が出来ない新商品は、直ぐに姿を消している。
そのような中、新しい価値を提供したり、ブランドポジションやコミュニケーション施策を見直したりして、ブランドやカテゴリーの活性化を図る取り組みが行われている。しかしながら、選択肢の飽和した市場において、消費者の心をつかむことは容易ではなく、従来に思考や組織に捉われないブランド開発が求められていると言えよう。
本フォーラムでは、該当テーマに従って、具体的なケーススタディを通して議論を進める。ブランドマネジメントにおいて、新しい取り組みをされている企業の責任者及び専門家からお話を頂く。生の事例を共有いただくことを通じて、参加企業のブランド育成に寄与することを、本フォーラムの目的とする。
1979年に果汁入り炭酸として発売された「キリン メッツ」。発売当時は斬新な商品設計やプロモーションで人気を博しました。ただ、90年代後半から、市場環境の変化や社内のマーケティング戦略の影響により、下降の一途をたどり、お客様接点がほとんどない状態まで落ち込みました。そこから、ブランドの再構築に向け、ターゲットやポジショニングをもう一度見直し、時代にあった斬新な提案を行った結果、昨年ブランド計で前年比250%で着地し、復活を遂げつつあります。今回は、2015年の「キリン メッツ」の開発~導入に至るリブランディング戦略についてご紹介いたします。
当社が保有する商品群やブランドごとに、市場の魅力度や消費者への浸透度、流通や競合との関係性が異なります。異なるならば異なるなりのマーケティング施策があるはずとの認識のもと、角度や手法を敢えて変えて設計実施した施策事例について、2015年に7年ぶりに大幅リニューアル投入した「カトキチさぬきうどん」などの3事例を紹介します。
1991年に発売されたサンテFXは斬新な容器、ユニークな使用感、薬とは一線を画すマーケティングで薬らしからぬポジショニングを確立し、カテゴリートップブランドとして君臨し続けてました。しかし、徐々に後発品との施策合戦、価格合戦に巻き込まれ、シェア40%台の攻防戦に終始していました。この20年間、日本を取り巻く環境変化、ユーザー心理変化に起因する新購買フレームにどのように対応したか、ご紹介いたします。